服にまつわるエトセトラ

昨日は、春の陽気は影を潜め、雨模様でしたが、春の雨もまた良いものですね。

買い物の日にしようと思っていたので、足としては少々不便でしたが。

 

神戸で服を買う、となると、必ず寄らせていただくお店が何件かあります。

1つは、「SPACEMOTH」と「fripier ZOETROPE」さん(http://www.spacemoth.org/)。

2つのお店は元町は乙仲通りの同じ建物にあり、お名前の通り映画や音楽をモチーフにした古着や、新進気鋭のデザイナーさん達のグッズを取りそろえていらっしゃいます。

 

そこでどどーんと目に飛び込んできたのが、これ。

http://www.fashionsnap.com/the-posts/2013-05-29/1984-devidbowie/

私の永遠のファッションアイコン・デヴィッドボウイ。

ロンドンの王立博物館で開かれているボウイ回顧展のカタログの邦訳版。

実はちょうど、欲しい欲しいと思っていたもの。食い入るようになめ回すように眺めました…至福…しかも、私が読み始めると同時に、お店のBGMもボウイに。大興奮でした。

どうやら、店主さんのご友人がこちらの邦訳を手掛けたようで、表紙と同じ写真がプリントされた、回顧展の記念トートバッグまで見せていただきました。

 

興奮冷めやらぬまま次にやって来たのが、「Song de Vivre」さん(http://www.song-de-vivre.net/)。

ナチュラルで質の高い衣服や、かわいいアクセサリーにいつもどきどき。

そこでまた出会いが。前々からそこにあった、ユニオンジャックをあしらった指輪に心奪われていたのですが、大きいサイズのものしかなく、購入を断念していました。しかし、そのサイズ違いがあったのです!私の指にぴったりはまってくれました…!

店員さん曰く、私があまりにも欲しそうだったから、売り切れていたけどまた取り寄せたのと…ありがたや…来て良かった~。

 

最後にやって来たのが、「Haberdashery」さん(http://kobe-haberdashery.com/)。

京都にも系列店があるみたいですね。

そこでまたまた出会いが…!

http://d.hatena.ne.jp/haberdashery/20120720

別のお店で見かけてからずっと気になっていたディズニーの「わんわん物語」モチーフのスカート。聞くところによると、1957年にしか製造されておらず、世界中のコレクターも舌を巻くお品だとか。勿論値段も張りましたが…少し早い自分への誕生日プレゼントにしました。一生ものです。

 

最近、欲しいと思ったものがその翌日には目の前に提示されて、少しびっくりしてしまいます。

視野が広がって情報量が増えただけなのかなんなのか…やっぱり、好きやから辿りつけるんかな?何はともあれ、素敵なものに出会えて、喜びでいっぱいです。

こんな素晴らしい作品に見合うような、利発で上品でチャーミングな女性になりたいものです。

 

古着に魅力を見出すのは、それが古いものであるからだけではなくて、現代にはない輝きを放っているから。

モードは繰り返すもので、現代のファッションも何十年後かにはまた同じようなデザインが出てくるはずだけど、それまでの少し先の未来では、忘れ去られる。

でも、素晴らしいものであることには変わりなくて、現代では息苦しさや物足りなさを感じている人の中から、過去に目を向ける人が出てくる。

 

 

小説を読んでても、ああ昔の人も同じことで悩んだりしたんだなあって、共感とか、安心を覚えることってあると思うんですけど、ファッションも同じで、良いと思うものの根底はいつだってぶれないんですよね。

古着を身にまとうって、その変わらないものを、少し違う視点から見せてくれることかなあと思っています。

人とは違うね、ってよく言われるんですけど、むしろ、昔から変わらないものを大切にし続けているのが古着好きの人なのかもしれません。

 

私、自分は突飛なことをしているようで、その実、守られた範囲内でしか逸脱できない人間だと思っているのですが、古着好きなのはまさにその表れかもしれません。

ファッションは自己表現のための手段の1つであり、思想をも表現できるのですよね。その辺はロラン・バルト鷲田清一さんを参照してもらえればよりわかりやすいかなと思います。

 

今は、明日から、このスカートを履いてディズニーを巡るのを楽しみに、眠りにつきたいと思います。

それではおやすみなさいませ。